

地染めのランダムなぼかし染めが特徴の今年の新作の浴衣です。
白抜きの波頭が地色のブルーをきれいに引き立たせ、
赤をポイントに控え目なピンクとグリーンで全体に綺麗な印象に染め上りました。

コーマ糸を浴衣生地に使用したのは竺仙がはじまりです。
涼しさと共にファッション性を求め、コーマ生地を使用して50年が過ぎました。
それまでは浴衣地として長く使われてきたのは、
栃木県真岡地方で作られた[岡生地]でした。
しかしながら、竺仙では三代目当主が質の向上と粋な染め上がりを求め、
研究と改良を重ね現在の「コーマ生地」に到達しました。
一般的に綿糸には毛羽があり、
良さであると同時に後染めを施すと柄の絵際がぼんやりしてしまいます。
コーマ糸は余分な綿(わた)を取り除いている為、しなやかで肌ざわりが良く、
染め上がりをスッキリと表現することが出来ます。
また、生地自体がしっかりしている為お洗濯をされても型崩れしにくいのが特長です。
染めは型に沿って糊を施し染料を注ぎ込む、注染という染色法を採用しております。
独特な技法により、手仕事特有の他には無い染め上がりを醸し出しております。

明るいブルー地のむらぼかし染めに、波頭で立涌柄に染め上げました。
白抜きの波頭がより地色のブルーをきれいに引き立たせています。


【コーディネートに関して】
今回は白色のみんさー半巾帯を合わせておりますが、
挿し色に赤と控えめなサーモンピンクと渋いグリーンを使っていますので、
いろいろな色の帯で変化を楽しめる浴衣です。
※こちらの商品は反物のみで、帯は別売りです。
※閲覧環境により画像とは若干色味が異なる可能性がございますので、その点はご了承ください。